ネット社会の現代で、商売している人は誰しもが一度は考えたことのある『WEB広告』。
しかし、「本当に効果あるのかな?」「種類が多すぎてどの広告にしたらいいのかわからない…」と言って考えるのを辞めてしまった経験がありませんか?
そんなあなたに今回は”あなたの商品はどのWEB広告に最も適しているか”を9種類の中から広告の効果とあわせてわかりやすく解説します。
効果のあるWEB広告9選
1.リスティング広告
【リスティング広告に向いている商品】
・ニッチなジャンルで需要のある商品
例:アロマオイル専門店、バレエ衣装専門店など
リスティング広告とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンに入力するキーワードに関連した広告を出すことの出来る広告です。
検索エンジンで上位表示されることは商品の売れ行きに直接関わってくることなのですが、
広告の記事は上記の画像のように【広告】と表示されてしまうので、クリックされづらいというデメリットもあります。
実際にクリックされるのはSEO対策によるコンテンツが80%、リスティング広告によるコンテンツが20パーセントというデータがあります。
SEO対策で検索上位表示するのは時間がかかりますが、効果はすさまじく、長期的に売り上げを立てることが出来ます。
ですので、『今からSEO対策は面倒だなぁ』『今すぐ結果が欲しい!』という方にはオススメです。
・手間をかけずに1ページ目に表示させることが出来る。
・検索結果をクリックする20パーセントの内の多くを大半をクリックさせられる。
・リスティング広告内でも競争があり、金額の高いプランほど上位に表示される。
・広告費を払うのを辞めたら(SEO対策と違って)表示はなくなる。
・検索結果をクリックするうちの8割はクリックしないことを忘れてはならない。
2.純広告
【純広告に向いている商品】
・成果発生のハードルが低い(価格の安い)商品
・とにかく多くの人に知ってもらいたい商品
例:転職サービス、漫画アプリ、マッチングアプリ、缶ビールなど
純広告とはWEBサイトの広告枠を買い取って掲載する広告となります。
純広告は自分たちの商品・サービスを認知してもらうために設置されているケースが多く、高額商品はめったに掲載されることはありません。
転職サービスや人材派遣会社が主流でやっている広告で、転職サービスのビジネスモデルを想像すると、なぜ純広告の適正があるのかがわかりやすいです。
<転職サービスのビジネスモデル>
このように広告で商品(人材)を得て、企業に売るというビジネスモデルのBtoBの会社などが純広告で大きな効果を得ることが出来ます。
純広告は無料登録や商品の金額が低いなど、成果発生のハードルが低いサービスに適している広告です。
駅や電車内の広告等と効果は似ています。
・商品の認知がない多くの人に商品・サービスを知ってもらえる。
・クリック保証型、PV保証型、期間保証型などプランが分かりづらい
・枠をとる価格が結構高額
3.アドネットワーク
【アドネットワークに向いている商品】
・比較的広い層にアプローチしたい商品
例:転職サービス、健康食品など
アドネットワークとは、多くのWEB媒体を運営する企業に依頼して、それぞれのWEB媒体に広告を掲載してもらうというシステムです。
例えばYAHOO!JAPANが運営するYAHOO!ディスプレイアドネットワークなら、
So-net、NEVER、COOKPAD、毎日新聞、マイナビニュース、転職会議、食べログ
などの中から複数サイトに広告掲載することが出来ます。
本来、複数のWEBサイトに広告を掲載するのには1サイト毎に広告掲載依頼をしなければいけませんが、アドネットワークなら一つの企業に掲載依頼をすれば複数サイトに広告掲載をすることが出来るので、手間が省けます。
ただ、広告を掲載する媒体が細かく選べないので、自分たちが想定していなかったターゲット層にも広告が配信されますが、それをプラスととるかマイナスととるかは商品次第です。
・サイトジャンルを絞れば広告と関連性があるサイトに掲載できる
・効果測定データが手に入り広告効果が分かりやすい
・アドネットワーク毎にプランが異なるため注意
・自分が掲載したい媒体を選ぶことが出来ないので、想定していない媒体に広告掲載されてしまう可能性がある
4.DSP
【DSPに向いている人】
・ターゲットにとにかく認知してもらいたい商品
DSPは多くの顧客情報を抱えている又は顧客分析をしているかつ、多くのWEBサイトを運営している企業に依頼して、広告を配信するというシステムで成り立っています。
【アドネットワークとDSPの大きな違い】
アドネットワーク→WEBサイト別に広告を配信。
DSP→あなたの商品のターゲットに合ったユーザーに広告を配信します
このような明確な違いがあります。
”WEBサイトのジャンル”でターゲティングするのがアドネットワーク、”人”でターゲティングするのがDSPです。
つまり、「自分たちのターゲット層の人たちだけが広告を見てくれればいい」という人こそがDSPに向いている人と言えます。
・自分たちが設定したターゲットに広告を届けることが出来る
・広告が掲載されたWEBサイトがわからない
・DSPはツールなので利用料がかかってしまう
5.アフィリエイト広告
【アフィリエイト広告に向いている商品】
・認知より、とにかく売って売って売りまくりたい商品
・比較的割高な商品・サービス
例:脱毛サービス、ネット回線、べビー用品、ガジェット 等
アフィリエイト広告とは主に成果報酬型の広告で、掲載費がほぼほぼかからない広告です。
かかる費用はアフィリエイト広告を提供する事業者”ASP”に月額で固定費がかかってきます。
アフィリエイト広告とはWEBサイト運営者がASPに登録されている広告を選び、審査を受けて、広告を掲載するというシステムです。
裏を返せばWEBサイト運営者たちにあなたの広告が選ばれないというリスクもあるということです。
アフィリエイト広告は脱毛サービスなど、割高なサービスの扱いが多いのも特徴的で、WEBサイト運営者の腕次第では爆発的に商品が売れることもよくあることです。
あくまで、WEBサイト運営者の能力に広告効果が依存してしまうのがアフィリエイト広告と言えます。
・成果報酬型なので、広告費をグッと抑えられる
・爆発的に商品を売る可能性を秘めている
・WEBサイト運営者に広告が選ばれなくてもASPの固定費はかかってくる
6.ネイティブ広告
【ネイティブ広告に向いている商品】
・どんな商品でも向いている
ネイティブ広告とは、WEBサイトのコンテンツの中に自然に溶け込むような広告のことを言います。
もちろん【広告】としっかり明記されますが、一つのコンテンツのようになっているためクリックされやすいのも特徴的です。
また、ネイティブ広告はユーザーの検索結果を分析して、ユーザーに関心のあるような広告が出てくるのもクリック率の高い仕組みです。
ユーザーが関心のある広告が選ばれるので、比較的どんな商品・サービスでも適性があるのも特徴の1つと言えるでしょう。
・興味のあるユーザーに自分たちの商品を知ってもらえる
・ユーザーに不快感を与えない自然な広告でクリックされやすい
・広告主もしっかりとしたコンテンツ作りをしなくてはならない
7.SNS広告
【SNS広告に向いている商品】
・10~30代向けの商品・サービス
例:カフェ・ファーストフードの新商品、マッチングアプリ など
SNS広告はTwitterやInstagram、FacebookなどといったSNSで表示される広告です。
Twitterの広告で言うと他のツイートに混じって広告が出てきます。
ネイティブ広告と同じようにコンテンツが重視される広告であるため、商品・サービスのキャッチコピーが重要で、それによって広告が拡散されるかどうかも変わってきます。
またSNS広告で効果を得るためには、SNSそれぞれの特性をしっかり知る必要があります。
大半のSNSは10~30代のユーザーが多いため若い人向けの商品・サービスを持っているに向いている広告だと言えます。
・広告運用したのちフォロワーが増えれば、後は広告費をかけずに広告が打てる
・SNSはユーザーの滞在率が長いので、多くに人に広告を見てもらえる
・長期的な運用が必要
・SNS更新も含め長期的な運用が必要
8.動画広告
【動画広告に向いている商品】
・ぱっと見ではベネフィットのわからないサービス
・とにかく多くの人に知ってもらいたい商品
・キャンペーンを行っている商品
例:業務効率化サービス、プロバイダーサービス、最新機器 など
動画広告はYoutubeなどの動画配信サービスなどで、CMのように流れてくる広告のことです。
他の広告とは異なり、広告自体をクリックしなくても広告が流れ、多くの人にサービスを知ってもらうことが可能です。
また、動画での広告なので商品・サービスの内容を直観的に伝えることが出来ることも大きなメリットです。
ただ、動画広告は広告動画のクオリティが成果に大きく関わってくる点で注意が必要です。
・クリック無しで広告を見せることが出来る
・直観的に商品・サービスの内容を伝えることが出来る
・広告の大半はスキップされてしまう
・広告費とは別に動画の製作費もかかってしまう
9.タイアップ広告
【タイアップ広告に向いている商品】
・どんな商品でも向いているが適したWEBメディア選定が必要
タイアップ広告とは既に集客力のあるWEBサイト・SNSアカウント・動画アカウントなどのWEBメディアと連携してそのWEBメディアに広告を打ち出す広告です。
自分たちの商品のターゲット層に合わせたWEBメディアを選定し、そのWEBメディア独自のコンテンツとして発信されるのでユーザーが受け入れやすいのが大きな特徴です。
また、”使ってみた系”のコンテンツであれば第三者目線のリアルな目線で商品の特徴を伝えられる点も大きなメリットで、
他の広告とは異なり広告掲載からすぐ広告効果の有無がわかる広告と言えます。
ただ、WEBメディアによってかかってくる費用が大きく異なってしまうので相場がなく、いわゆる”ピンキリ”になってしまうので確認が必要です。
・WEBメディア自体から商品の宣伝をしてくれるので”広告感”が出ない
・第三者目線のユーザビリティーのある広告を打つことが出来る
・広告費がメディアによってピンキリ
まとめ:商品にあったWEB広告を選ぼう
今回は代表的なWEB広告の9つを紹介させて頂きました。
WEB広告はとりあえずやっておけば成果が出るわけではなく、あなたの商品・サービスと相性のあった広告を選ばなければ高い効果は得られないのです。
また、どのように効果をもたらすのか広告によって大きく異なるので、しっかりとWEB広告をする目的も定めなくてはいけません。