飲食店

飲食店の”インターネット予約”の必要性とメリット・デメリット

今や外食でお店を探す人の大半はインターネットでお店を探していて、その中でパッとお店を予約出来て便利なのがインターネット予約。

ぶっちゃけ私は飲食店にネット予約は必要ないと思います。

え…ネット予約ってすごい便利なのに…

 

確かにお客様サイドからしたら手軽に予約出来るし、急な予定が入っても気軽にキャンセル出来るしかなり便利です。

しかし予約を受ける飲食店サイドでは、お客様にはわからない大きなデメリットがあるのです。

今回は『飲食店のインターネット予約の必要性とメリット・デメリット』について紹介します。

インターネット予約が向いているのは高級店

ネット予約が向いているのは一人当たりの単価が高い高級店です。

グルメサイトのネット予約サービスは月額料金とは別途で一人あたり平均200(ディナー)もグルメサイトに支払わなければいけないので、居酒屋など回転率を重視している単価の安いお店は向いていません。

確かに単価の低いお店なのに手数料がかかるのは痛いかも…

 

ただ、電話が苦手な人や通話料金を気にする人、一か月以上先の予約は電話予約じゃ気が引ける、クーポンと併用してネット予約したいというお客様も存在するのも事実で、インターネット予約が集客の一つの導線となることは事実です。

しかし、本当にあなたのお店に行きたい人は、電話番号さえ乗っていれば電話予約してくれるので特質してネット予約が必要というわけではありません。

インターネット予約のメリット

1.クーポン・ポイントを使う人の集客が出来る

グルメサイトは基本的にクーポン・ポイントがついていて、そういったお得になるサービスを使ってお店を予約する人がたくさんいます。

クーポンの場合はお会計時にクーポンのページを見せれば適用される場合も多いですが、ネット予約の方がページを見せる手間も省けますし、事前に使いたいクーポンを事前にお店側も把握することが出来るので双方にメリットがあります。

 

さらにグルメサイトのポイントに関してはネット予約でしか使えないので、ポイントだけで食事をしたいという”グルメサイトヘビーユーザー”の来店はネット予約対応をしていない店舗は厳しいでしょう。

2.電話対応の削減が出来る

電話予約だけ対応のお店だと、基本的に忙しい営業時間にしか予約の電話はかかってきません。

しかしネット予約であれば24時間いつでもお客様は予約することができるので、手が空いた時間に予約内容を確認することが出来ます。

また、どうしても手が空かなくて電話対応できない時の集客の取りこぼしを防いだりといったメリットもあります。

 

ただ、当日の予約に関しては営業中にネット予約の確認が出来ず、結局は電話予約になってしまうことも忘れてはいけません。

3.予約の聞き間違いがない

電話予約の場合、たまーに言っていた予約内容が違うなんてケースもありますよね?

予約名ならともかく、予約人数と来店時間を間違えた場合は混雑状況によって席が確保できない場合があるので絶対に聞き間違いは許されません。

しかも電話予約は記録も残らないので、こっちが聞き間違えたのか、お客様が言い間違えたのか不明な点もギクシャクしかねません。

 

ネット予約はしっかりデータが残るので予約のトラブルは格段に減り、リスク回避というメリットがあります。

インターネット予約のデメリット

1.ネット予約手数料がかかる

インターネット予約での一番のデメリットが予約手数料がかかることです。

ネット予約を利用するためにはグルメサイトの有料会員プランへ登録をしなければならないのですが、ネット予約はプランの月額費とは別に予約手数料がかかってしまいます

 

予約手数料はディナーの時間帯だと平均約200円/人かかってきます。

10人の団体予約の場合だと2000円も手数料を支払わなければならないのか…

これが回転率重視の単価の安いお店にネット予約が向かない一番の理由です。

 

グルメサイトの中には月額費のみで予約手数料のかからないサイトも存在しますが、お客様がネット予約を利用するのはほとんどが食べログぐるなびといった大手グルメサイトです。

そういった大手グルメサイトは決まって月額費+手数料がかかります。

ネット予約はただでさえお金がかかってくるので費用対効果をしっかりと考えて運用する必要があります。

2.提案+調整が出来ない

ネット予約は予約したい時間帯に人数に見合った席を用意できない時には予約が出来ない仕組みになっています。

その時間帯に予約をしたい人は予約できないことがわかっているので、他のお店にお客様が流れてしまうでしょう。

 

しかし電話予約であれば、他の予約の席を別の席に変える調整が出来たり、予約時間の10分後なら席を空けれる提案が出来たりします。

混雑を嫌がるお客様であれば、予約状況を見ただけでお店を変えるなんてこともあります。

ネット予約は電話予約のように柔軟に対応が出来ない点も大きなデメリットと言えます。

3.予約のキャンセルも手軽に行える

ネット予約は予約をするのも手軽に行えますが、キャンセルするのも手軽にすることが出来ます。

お客様側からしたら大きなメリットですが、飲食店側からすると堪ったもんじゃありません。

予約をした後、他に行きたいお店を見つけて早々に予約をキャンセルされることもよくある話なのです。

 

こういった場合に電話予約のみにすると、お客様に『キャンセルするの申し訳ないな…』という感情を植え付けさせることが出来ます。

ネット予約ではこういった感情は一切生まれません。

電話予約のひと手間がお客様の取りこぼしの防止に繋がったりするのです。

4.急な人数変更があるとややこしい

飲食店の予約には、新年会や忘年会シーズンに大きな団体ほど直前まで人数が定まらないことも度々あることです。

人数の定まらない大きな団体の予約をネット予約で行われてしまうと、結局当日の電話のやり取りになってしまいがちです。

『だったら最初から電話予約してくれよ…』というのもネット予約のよくある悩みの一つです。

このような点から回転率の高いお店ほどネット予約はオススメ出来ません。

オススメのネット予約付きグルメサイトランキング

1位.食べログ

✔ネット予約手数料 ディナー200円/人 ランチ100円/人

✔国内利用者数トップグルメサイト

✔無料掲載可能 ※無料掲載はネット予約機能なし

プラン名 料金 機能
プレミアム10プランS 月額10万円+従量料金 アクセスアップ、表現力アップ、予約機能、ポイント機能、ゴールデンタイム集客サポート(14枠/週)、管理サポート
プレミアム5プランS 月額5万円+従量料金 アクセスアップ、表現力アップ、予約機能、ポイント機能、ゴールデンタイム集客サポート(7枠/週)、管理サポート
ベーシックプランS 月額2.5万円+従量料金 アクセスアップ、表現力アップ、予約機能、ポイント機能
ライトプランS 月額1万円+従量料金 表現力アップ、予約機能、ポイント機能
無料登録 無料 基本情報、写真数枚

※従量料金…ネット予約料金 ディナー200円/人 ランチ100円/人

 

2位.ホットペッパーグルメ

✔ネット予約手数料 ディナー150円/人 ランチ10円/人

✔クーポン・ポイント利用数がトップクラス

✔掲載店の多くがネット予約可能

無料登録で掲載する場合、ホットペッパーグルメとの連動サイト、Alike(アライク)に無料掲載することで、ホットペッパーグルメにも店舗情報を掲載させることが出来ます。

プラン名 料金 機能
SSP 月額18万円+従量料金 特集8本、クーポン6枚、掲載順1位
SS 月額12万円+従量料金 特集6本、クーポン6枚、掲載順2位
A 月額6.4~6.9万円+従量料金 特集3本、クーポン5枚、掲載順3位
B 月額3.2~4万円+従量料金 特集2本、クーポン3枚、掲載順4位

※従量料金…ネット予約料金 ディナー150円/人 ランチ10円/人

 

3位.ぐるなび

✔ネット予約手数料 ディナー200円/人 ランチ50円/人

✔宴会プランを豊富に掲載

✔会員プランが明確でわかりやすい

プラン名 料金 機能
販促正会員プラン 月額5万円+従量料金 店舗情報の掲載、店舗ページからの直接予約、アクセスデータ分析、外国語対応、空席情報の確認、特集ページの掲載、店舗専属スタッフによる販促サポート、メニュー開発のヒントとなるイベント招待
ビギナー会員プラン 月額1万円+従量料金 店舗情報の掲載、店舗ページからの直接予約、アクセスデータ分析、外国語対応、空席情報の確認
無料会員 無料 基本情報の掲載のみ

※従量料金…ネット予約料金 ディナー200円/人 ランチ50円/人

高級店なら一休.com

✔予約手数料 予約プランの8%

✔月額固定費一切無し

✔高級店専用グルメサイト(審査あり)

まとめ:インターネット予約は余裕が出来てからでいい

ネット予約は集客の一つの導線となることが大きなメリットですが、予約手数料という大きなデメリットがあるため回転率重視のお店には適性がありません。

したがって、高級店でないかぎりはネット予約は無理してつける必要はありません。

売り上げが安定し、余裕が出来た時にネット予約を一度試してみるというのが賢いネット予約の使い方です。

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